事業再生の現場から

資金繰りにSOSのコール!?

先日「ホームページを見たが、相談したことがあるので連絡いただきたい」との有り難い電話がありました。

弊社も「事業」をやっている以上、売上を作って行かなければなりませんが、仕事の性質上の問題なのか、お客さま(候補も含めて)に弊社のことを知って貰う“きっかけ”が無いと、自然体では、なかなか取引先が拡大して行きません。

このHPの事例集を見ていただくと分かると思いますが、弊社がお客さまと知り合う“きっかけ(機会)”は、その大半が「紹介」によるもので、その割合は80%以上にもなります。

紹介以外の「顧客獲得」手段の確立!!

この辺りも、うち(弊社)の「課題」ですね(((^^;

 

話が脱線してしまいましたが、HPからメールや電話等で「照会」(しょうかいでも字は違いますね)していただける相談者は、弊社にとっての「見込客」ですから、非常に有り難い存在です。(HPは休日も夜中でも営業してくれる“営業マン”ですから、ブログも含めてそれなりに力を入れてるつもりでいますので、HPを見たから…と言っていただけると私としても、とてもやる気がでます!)

 

照会があって、その日のうちに先方の事務所へお邪魔して来ました。

相談は「資金繰り」と「第二会社設立」による再生が可能かどうかという点にありました。

 

「資金繰り」の面では、この会社、既にメイン行を始めとする全取引金融機関から「リスケ支援」を受けている外、新規融資が止められていることから、取引先への売掛金を担保に「ノンバンク(=貸金業者)」から運転資金を調達して、当面の資金繰りを凌いでいるとの事でした。

しかし、その金利と手続き費用が、メッチャ高い!!

(ノンバンクだから当たり前か…)

毎月入金になる売上金相当額にまで「借入金」が膨らんでいて、入金された売上金を一旦貸金業者に一括弁済して、再度、翌月入金相当額を高利・担保手続き費用負担付で借りるという「悪循環」に陥っているのでした。

社長さんもこの「悪循環」が何時までも続くことは無いと考え、前述(第二会社活用の事業再生)のようなことを聞きかじり、ウェブから弊社HPを見つけたと仰っていました。

 

再生も大事ですが、足下の資金繰りを何とかしないと…。

社長さんが考える以上に、事態は差し迫っていると言える状況だと思いました。

社外へのキャッシュアウト要因を極力抑えないと、「再生を謀る」時間さえ確保できなくなってしまいそうです。

メンツの問題でSOSコールが遅れたのかも知れませんが、スポンサー候補が居て事業意欲が萎えて無いなら、茨の道も乗り切れるものです。うまく「嵌ってくれる」と良いのですが…。

 

 



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