事業再生の現場から

じわーり、ガソリン価格の上昇

6月に入っての初日は、抜けるような青空に恵まれた気持ちの良い朝になりました。

日本列島は梅雨前線の北側に入った事で、この時期にしては珍しく涼しく乾燥した空気に包まれたのだそうです(お天気解説によると)。

お天気も良くて非常に気分の良い“6月入り”となりましたが、ひとつだけ気に入らないと言うか困ったニュースが…

 

全国のガソリン(平均)販売価格が、150円/Lを超えたようです。

なんか私の感覚では、いつの間にか“スルスル”とガソリン価格が騰がってしまったような…

イランと欧米諸国の核開発抑止を巡る合意から米国が離脱したとか、これもアメリカ絡みですが、在イスラエル大使館をエルサレムに移転したとか、中東情勢を巡る関係諸国間の思惑・綱引きが原油価格、引いてはガソリン価格上昇に影響していることは間違いないでしょう。

 

米国はテキサス州などを中心に多数の油田を抱えるれっきとした「産油国」ですが、近年の技術開発により地下の岩盤層から有機ガス(シェールガス)を取り出し産業化にも成功している資源大国です。

長く低迷して来た国際原油価格(市場)が、中東情勢の緊迫化で上昇に転じた結果、経済的に潤うのはこうした豊富な地下資源を保有する資源大国(反対にとばっちりを受けるのは資源の乏しい我が国のような小国です)だと思うと、今回の国際情勢の変化も、経済上のメリットを見越した政治カードなんじゃないかと疑って見てしまいます。

 

いずれにしても、資源小国ニッポン経済にとって、原油価格の上昇は「悪」です。

我々消費者にとっては、まずガソリン価格上昇が家計や企業収益に圧力を掛けて来ますが、今後は石油化学製品や食料品、運送費・旅行代金等々あらゆる物価が上昇する要因になるでしょう。

中小・零細企業の会計は庶民の家計と同じで、自らの力では収入(売上)を上げる事がなかなかできません。

ここ数年、最低賃金の引き上げや諸物価上昇に販売価格への転嫁が進まず、収益を削って事業を続けて来た中小企業が、更なるコスト増に耐え切れず「廃業」を決断するケースも出て来そうです。

 

米国政府の暴れっぷりがニッポンを振り回す(>_<)

困ったものです…

 



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