事業再生の現場から

古古米ですが…備蓄米販売に長蛇の列

お早うございます。

前回と同じ話題で恐縮ですが、昨日の日曜日、大手スーパー(私が見たのはイオンでの行列でしたが)でも政府備蓄米(令和4年度産米なので古古米=ココマイになるそうです)の小売りが始まりました。

早いところでは5月末日には店頭に並べていた事業者もあったようですが、いずれも販売を知った消費者が長蛇の列を作り、TVインタビューでは「安い値段で買えて嬉しい」「並んで待った甲斐があった」「安心した」と、概ね 今回の政府が採った緊急措置(随意契約による備蓄米放出)に肯定的な意見が並びました。

こういう消費者の反応が出る前の報道では、農水大臣更迭後の「一般競争入札から随意契約への変更」による手続きの不公正さに疑念を表す評論や政治家、流通業者の意見も報道されていましたが、「食の安心」を求める民(たみ)の声に、報道機関も押し黙ったような一日でした。

 

これも報道番組の請け売りですが、通常のコメ流通経路を辿ると、農家→JA等の集荷業者→一次問屋(以降中間業者は五次問屋まで続くそうです)から数次の中間業者を経てようやく小売店にコメが渡り、消費者の元へ供給されるとの事です。

この流通経路を改善してローコストで素早い商品移動を試みようとしても、この中間業者への参入には高い高い障壁があるようで、既得権益のカベが大きく立ちはだかっているようです。

既得権益を逃そうとしない「事業者」と権益を守る側に憑いて甘い蜜を吸い続ける「政治勢力」、新規参入業者の選定や許認可等で強力な行政力を保持し、将来の天下りポストを確保し続けたい「官僚群」…

今回のコメ相場急騰で、誰が得をしているんでしょうかね。

今回の備蓄米放出で、コメ市場が少しでも落ち着いて、手ごろな価格に下がってくれると良いのですが…。

手が届かなくなったコメが常態化すると、それこそコメの消費量が激減しコメ農家の存亡にも関わって来てしまうので。

 



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