事業再生の現場から

二匹目のドジョウ

お早うございます。

一昨日降った雪が朝の冷え込みで道路にへばり(凍り)着き、歩く時にバランスを崩しそうです。

今朝も事務所に着いて車から降りて歩き出そうとした刹那、転びそうになりました。(危なっ

人間、転んだり、或いは転びそうになった時に「誰かに見られて無かったか?」と辺りをキョロキョロしてしまうのは何故なんでしょうね。 さっきのは、は誰にも見られなかったようですが(笑 

さて、昨日のお話です。

このところ歌舞伎役者然とした“政界サラブレッド”の再登板の陰に隠れ、“ドジョウ宰相”の話題は全くと言って良い程、私達の耳目に入らなくなってしまいましたが、今日はその“ドジョウ”の話題です。

半年くらい前、某クライアントから長期に滞留している売掛金の回収について相談がありました。

それまで相手先の要望を受け入れ「分割回収」に応じていたそうですが、その入金も半年くらい前から途絶え、請求書を送っても「内容証明郵便」による“催告書”を送っても、うんともすんとも言って来ないのだとか。

「どうしたら良いでしょう?」と経理を担当するKさん。(Kさんは社長の娘さん)

「うーん、そーねぇ。私が銀行で不良債権回収をやっていた時は“支払督促”っていう方法を良く使ってましたよ。低料金且つ早期に裁判で勝訴判決を受けたのと同じ効果があるんです。そーだ、Kちゃんならできるから、やってみな!」

私の一言で、Kさんの悪戦苦闘が始まりました。

近くの簡易裁判所へ行って貰って書記官から書類と説明を受けた後、相手先(売掛先=どうやら廃業済らしい)を管轄する簡易裁判所に“支払督促”を申し立て。

相手先が法人所在地(登記簿上の住所)から転居済だった事など紆余曲折があった末に、ようやく“仮執行宣言”まで到達し、最初に目的としていた裁判上の“確定判決”を獲得する事ができました。

さて、そうなるとこの“確定判決”を使って、だんまりを決め込む取引先の資産から売掛金+損害金相当分を強制回収です。

「月に代わってお仕置きよ!」

Kちゃんは燃えます。

まさに相手先の銀行預金に差押を申し立てようとした寸前、先方から1年振りに連絡があり、「今は個人で細々と生活している。売掛金(40万円くらい)のうち25万円を支払うので勘弁して貰いたいm(_ _)m。長く連絡せず申し訳ない。」と社長宛てに詫びが入ったそうです。

元々「ダメ元でやっみる!」との動機。

クライアント先の社長も人格者で「これ以上、追い詰めたくない。」と、まるで神様のようなご意向。

かくしてKさんの頑張りで同社は、回収見込みの薄い売掛金の実回収に成功したのでした。

優秀なKさん、素晴らしい!

そして、同じような状況にある売掛先S社への対応を(昨日)協議。

二匹目のドジョウを期待しつつ、またKさんの法的申請は続く。

頑張れKちゃん!



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