事業再生の現場から

MRI問題

早いもので今日から5月入り「夏もちーかづくはっ~ちーじゅうはっちっやっ、ホイホイ!」っと。

まさに「目には青葉、山ほととぎす…」良い季節です。

こんな気持ちの良い季節に、またまた「金融商品」を巡る事件性の高いニュースが入って来ました。

米MRI社の投資商品が「詐欺」の疑いで、証券取引等監視委員会の調査を受けているという事です。

続報で次々と内容が明らかになる中、MRI社の資金運用実態や顧客(投資家)への説明・勧誘方法を巡って、違法性の疑いが更に深まっているようです。

報道によると、同社の預かり資産は1,300億円超規模で、顧客数は8,000人余だとか。

ざっと計算して一人あたりの平均投資額は1,600万円余…。

中には数千万円単位で投資した人もいるようですし、小口投資家もいるのでしょうけど、基本的には投資に余剰資金を回せるお金持ちの世界の話かとは思います。

ですが、新聞を読むと「年金だけでは資産が増えず、子や孫に少しでも多くの資産を残したくて…」「預金金利が低い中、老後の資金が不安でつい高金利に魅かれた…」と投資家の切実な声が紹介される一方、「絶対安全だと説明していたのに、許せない!」とか「なけなしの年金を貯めた金なんだ、返してくれ!」との悲痛な声も。

投資できる資金が手許にあった事こそが、そもそも“躓き(つまづき)”のきっかけなんだと思いますが、過去幾度となくこの手の「詐欺紛い(まがい)」投資話の失敗事例を見たり聞いたりしても、どうしてお金持ちはこういう“怪しい儲け話”に引っ掛かるのでしょう?

不思議ですよねぇ。

私なら「絶対」引っ掛からない自信があります、と言うかその前にそもそも「軍資金」がないので対象外ですけど。

MRI社もあからさまに「詐欺」だと投資家に気づかれないようアプローチして来ていたでしょうから、簡単に素人が見破れないような勧誘を行なって「投資家」を見つけて行ったのだと思いますが、金融商品で痛い目にあった過去の事例を新聞・TVで見慣れているであろう「お金持ち」が、この手の儲け話に引っ掛かってしまうのが、どうしても私には腑に落ちません。

もしかすると、私の知らないお金持ちの世界では、本件のような投資話が他にも山のようにあって、実際に投資金が事業を成功させた結果、当初投資した資金が莫大な利益を挙げて投資家に戻っているような金融商品(案件)があるのかも知れません。

だからこそ、MRI社のようなケースにも引っ掛かってしまうのでは??? 疑問が深まりますが…。

でも私の基本スタンスは「旨い話には裏がある」で、これからも行きたいと思います。

お金持ちの方は、気を付けてくださいね。

 



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