事業再生の現場から

金融円滑化法の後に⑭

昨日は栃木県内某金融機関の本部に行って来ました。

私が担当するクライアント企業に「運転資金」の需要が高まり、融資窓口となる支店担当の方と一緒に審査部のエライさんと担当者の方に事情説明をして来たのです。

クライアント企業は地場中小企業で、このメイン行を含め全取引金融機関の借入金返済を猶予して頂いている状況です。

それでも「資金繰りの谷間」でどうしても資金需要が発生する事があり、「基本“自賄い(じまかない)”で資金繰りを回してくださいね」とメイン行から指導されているのですが、業績が改善しつつあることもあって「スポット資金」対応ということで、何とか支援を継続して頂き今日まで事業を続けて来ている、そんな案件です。

メイン行以外は「お手並み拝見」とでも言うのでしょうか、「明日は我が身」或いは「江戸の敵は長崎で」と言う諺があることも都合よく忘れ、メイン行だけがクライアント先のために“孤軍奮闘”してくれている構図でもあります。

勿論自行の都合も大きいのですが、それにしても良く面倒を見て下さいます。

有難うございますm(_ _)m

社長に成り替わって御礼申し上げます。

実は昨年もこの時期大騒ぎをして保証協会50%、プロパー貸50%と信用保証協会保証付協調扱いで同じ金額を取り組んで頂きました。

昨年は社長と私とで保証協会に乗り込み、手持仕事の受注残や回収見込み、経営改善計画の進捗状況や資金繰り等々説明して協会の協力を得、渋るメイン行を保証協会担当者をメイン行にお呼びして共に説得、ようやく希望の運転資金を調達することができたのでした。

当該融資は約束通り6か月で完済。

今年もほぼ同じような理由で(資金回収までの資金繰りの谷間ができてしまう業種なのです)、再び融資の相談となりました。

通常金融関係に詳しい方は御存知だと思いますが「リスケ」支援中に「真水」の融資金が認められる事は、まずありません。

リスケ支援=格付ランクダウンとなり、貸倒に備えて「貸倒引当金」を引く用意をするからです。

自らの判断(自己査定)でリスク顕在化先とした先に、敢えて新規融資を出すリスクを侵す事は、合理的とは言えません。

よほどの理由が必要ですが、諦めたらそこで終わりです。

数少ない事例ですが、こんな事もあるんです。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」

 



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