事業再生の現場から

水瓶の水②

前回の続き…

B社の経理事務全般を担当されているのは、現社長のお母様(代表者交代を遂げた現会長の夫人)です。B社に嫁いで以来、ずーっと経理部門を担当され、会長・社長以上に自社を知る「生き字引」的存在でもあります。

この会長夫人を通して、何度かメイン銀行に「借換資金」の対応ができないものか、お願いを続けて来ましたが、どういう訳かメイン行の対応が鈍く、「どうしても、リスケでどうですか?しか言わないのよ」と、至って“不親切な”対応が続きます。

リスケを申し出るなら「1日でも早く」対応しないと、水瓶から水が自然蒸発してしまい兼ねません。

焦るB夫人と私は、「直接メイン行へ乗り込んじゃいましょう!」と、後日メイン行Cへ会長共々ご一緒する事になりました。

メイン行担当者・上席者に「相談」でお邪魔した結果、「弁済で減った貸出の折り返し分として2,000万円の融資申し込みをされるという事でよろしいのですね、社長もそれで了解されていますか?」

「もちろん社長も了解しています」と奥さま。

この結果に至るまでには

・26年3月決算は直前3期と比べて殆んど変化無いのにも拘わらず、昨年まで運転(借換)資金支援していたメイン行の対応が変わる理由が理解できないこと

・決算からは年間24,000千円もの約定弁済金額を利益償還できないことは明らかで、借換資金支援を前提としないで約弁を進めている理由も分からないこと

等々メイン行の担当者と胸突き八丁の遣り取りがあったりしたのですが、結局は「保全が取れていれば仕方ない」との結論に落ち着いたようで、B社の資金繰りもこれで一息着けそうです。

 

どうせ支援してくれるなら、お客様から感謝されるタイミングで「気持ちよく」対応してくれれば良いのに…。

帰り道で奥さまは私と肩を並べながら「担当者は私に融資を申し込むのか、リスケを申し込むのか、どちらか返事をお願いしますって言ったと言ってたけど、そんなこと無いんです、リスケするしか無いですよって言ってたんですから…」

こうゆう風に、取引先の不評を買っちゃうことになるんです(笑)

 

 

 



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