事業再生の現場から

有力地銀の連携

お早うございます。

今日から9月入りですが、宇都宮は生憎の雨模様です。

秋雨の長雨には、まだ少し早いような気もしますが、猛暑よりはまだマシ!!

 

今朝の日経新聞で報じられましたが、有力地銀と呼ばれる5行(横浜・千葉・常陽・福岡・西日本シティ)が、医療・介護分野への投資を積極化すべく、共同で投資ファンドを設けるとの記事が載っていました。

貸出が伸びず、将来収益にも伸びが期待しずらい「地銀モデル」に、新たな収益の柱として「投資事業」が加わるのか、業界関係者の関心は高まりそうです。

有力地銀と言えば、地銀のランキングは、「資金量」(預金残高)で順位づけされます。

地銀トップは、文句無しの横浜銀行。

資金量、営業地盤、人材etc どれを取っても地銀業界NO1です。

預金残高は12兆円に迫る勢いで、「地方」とは言っても「首都圏」銀行です。

続くのは、資金量第二位の千葉銀行。

こちらも預金残は10兆円を超え、「首都圏」に近い営業地盤メリットを活用している地銀です。

福岡銀行・常陽銀行も、地銀業界では5本の指に入る有力行ですが、こちらは「金城湯池」となる有力な営業基盤を本拠地に持ちつつ、都会にも顔を出している、そんな店舗網に見えます。

これら地銀でも上位行は、営業地盤にも恵まれ、それなりの人材も抱えていて、急激に経営がおかしくなることは無いと思いますが、地銀でも東北・北陸・中国・四国地方に本拠地を置く銀行は、人口減・産業衰退の波をモロに被ることになって行く筈です。

最近では、色々な切り口から地銀同士の「広域連合・垂直連携」が取沙汰されていますが、これは業界内の危機感の現れでしょう。

どこかの銀行同士が「目の覚めるような」決断を下せば、「雪崩を打って」続きたい銀行もあると思うのですが、そこは奥ゆかしい日本人同士(笑)、誰かが手を挙げるのを横目で睨みつつ、なんて思っている経営者が多いのではないでしょうか?

ゆでガエルにならなければ良いけど…。

 



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