事業再生の現場から

マツダの決断・ミニバン生産からの撤退

マツダが、ミニバンの開発・生産から撤退する旨の報道がありました。

マツダのミニバンと言えば「プレマシー」とか「MPV」とかが思い浮かびますが、5年前のピーク時に比べて最近の販売台数は1/4程度に落ち込んでいたそうです。

ミニバンの開発・生産から撤退して余力となった経営資源(ヒト・モノ・カネ)を、北米などで需要と成長が見込めるSUV(多目的車)に振り向け、更なる業績拡大を目指して行く戦略を描いた「経営改善策」の一環なのでしょう。

確かに以前もブログに書きましたが、マツダの「スカイアクティブ・エンジン」シリーズや小型ディーゼルエンジンを搭載した乗用車は、老若男女を問わず人気が高まっているようです。

特にディーゼルエンジンの小型化(1500ccクラスのデミオにもディーゼル車がある!!)は、凄い技術が必要なんだそうです。(車のエンジニアが言ってるので間違いないのでしょう)

しかも今のマツダ車は、デザインもカッコイイ!!

アテンザやアクセラからCX5等のSUV車に至るまで、洗練且つ統一されたデザインが目を惹きます。

 

但し「選択と集中」と言うと、シャープの「液晶事業」が頭を過ぎります。

成長産業と位置付けた「液晶事業」への経営資源の集中が、今日の同社の不幸を招いた大きな要因であったことは、誰の目にも明らかです。

ですが、総花的な商品群を整理して、より効率的且つ大胆な「選択と集中」を行うことは、経営資源に制限のある中堅規模の生産会社にあっては当然必要なことだと思います。

今回のマツダの決定が、更なる同社の飛躍にプラスになることを期待しています。

トヨタ・日産・ホンダとは違う、マツダ・富士重工の工夫が「吉」とならんことを。



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