事業再生の現場から

中小企業再生支援協議会「暫定リスケ」

お早うございます。

宇都宮は良く晴れています(今のところ…)。都内は曇り空のようですから、関東と言っても「南関東・沿岸部」と「北関東・山間部」では、随分とお天気に違いが出るようですね。早く梅雨が開けると良いのですが…。

例年ですと、7月20日前後が「梅雨明け」時期の相場?だそうですが、都内が雨模様の天気だと「関東地方の梅雨明け」宣言は、まだ持越しされそうです。

 

表題、中小企業再生支援協議会という組織が、各都道府県に設置されています。

中小企業の「再生」を「支援」するため、専門家が真剣になって「相談企業」をバックアップしてくれていますが、産業再生機構が無くなり、整理回収機構の「再生支援」事例が聞こえなくなった今、「支援協議会」による中小企業の再生支援機能は、「再生」を目指す中小企業にとっては、この上なく期待したい機能を持った組織であると言えると思います。

 

この「支援協議会」の金融調整機能を活用して、この数年流行っている一つの金融支援策に「暫定リスケ」というものがあります。

「合理的且つ実現可能性の高い」経営改善計画を策定したうえで、相談企業の取引金融機関を一堂に集め、経営改善期間中の資金繰り支援(借入金返済のリスケジュール)をお願いするというものです。

この場合の改善計画には、事業DDや財務DDを含まないことが多く、「債権放棄」などを前提とした抜本的な事業再生計画までのレベルを要求されない、まさに「暫定」計画であり、「暫定的な金融支援」であると言えます。

 

最近「暫定計画を作ってリスケ期間を延長しよう」という金融機関側の提案で、計画づくりをスタートした中小企業があります。

取引先の業容変化で、同社の売上が激減・大幅債務超過に陥った会社です。

ですが、事業内容を精査すればするほど、「暫定リスケ」だけで問題は解決できないんじゃないのか?という気持ちが強くなって来ました。

資金繰りも更に厳しくなって来ています。

さてさて、どうしたものか…

 

 

 



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