事業再生の現場から

まずは資金繰りから…②

昨日の続き…

まずは資金繰りの見通しです。

第三位行の「暴挙」により、この会社の資金繰りに約3,000万円という「穴」が開いてしまいました。

相談者(社長)の仰ることがホントだとしたら、この第二地銀は「聞く耳を持たない」でしょう。

話が拗れて多方面に飛び火しても良い事は無さそうなので、「〇〇銀行からの折り返し融資は諦め、違う方法を考えましょう」と相談者を励まします。

幸いなことに、全行を合わせれば、毎月数百万円単位の「約定弁済」によって融資残高が減少している事には違いありません。

第三位行からの資金調達に失敗した事と、その資金繰りの穴を埋めるために、役員退職金含みで積み立てた保険を解約する事、社長が個人的に保有している投資マンション(融資付なので売却しても幾ばくかのキャッシュしか生み出しませんが)を売却して会社の運転資金につぎ込む事、それでも1.5か月後には資金ショートするので、メイン行に当面の運転資金融資をお願いした方が良い事をアドバイスして来ました。

さて、それから1週間くらい経ちますが、まだこの相談者から「次の相談」依頼が届きません。

メイン行には、あれから直ぐに行った筈なので、その反応が聞きたかったなぁ…

交渉が上手く行って「喉元過ぎれば熱さ忘れる」かも知れないけど、問題はそこだけじゃないんだけど…。

 

そもそも創業以来順調に業容を拡大して来たこの会社の成長が鈍化したのは、成長する事業に人材が追い付かなかった事に原因があるようです。

事業拡大=社員募集に人材供給が追い付かず、外注比率が増して収益力が低下、更に外注先とのコミュニケーション・連携がどうしても上手く行かず、商機逸失や提供する商品の品質にもムラが出る等、様々な問題が起こったようなのです。

売上が伸びているのにどうして利益が上がらない? 相談者は当時ずーっとこう思っていたそうです。

その結果、当然の事ながら「顧客の信頼」を失い、売り上げも徐々に減って行きます。

ちょうどそのタイミングで、「積極的な営業攻勢で融資残高を伸ばしたい」銀行さん達による「貸出競争」が始まったとの事で、当初日本政策金融公庫だけだった取引金融団も、たちまち5行になり6行になっていったとの事…

現在は6行から200百万円を超える融資を受けるまでになってしまったようなのです。

 

本業の立て直しに本格着手しなければ、一時的にメイン行から資金を調達できても、いずれ同じことが繰り返されます。

本来、上手く行ってない部分を含め、今の事業体の実態を綿密に調査するところから入って行かないと…なのです。

でもそれを決めるのは「当事者」であり「経営者」です。

来週あたま辺りに何か言って来るのかなぁ…

 



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