事業再生の現場から

希望に燃える新入社員の胸の内は…ホントのところ!?

10月に入り、いきなり「台風一過」30℃超の日差・洗礼を浴びた首都圏ですが、台風24号の爪痕が残り交通機関にもマヒが続く中で、2019春入社予定者の就職「内定式」を挙行した会社もあるようです。

希望に満ち溢れた新社会人(候補生)は、どんな気持ちで内定式に臨んでいるのでしょう。

と言うのも、20代サラリーマンの凡そ7割が他社への「転職」を考えている、というアンケート調査があるとの報道が最近あったから…

「石の上にも3年…」と言いますが、大学を卒業してストレートで会社員になったとすると、30歳になるまでに7~8年の業務経験を積む訳です。

就職して3年も経てば、勤務する会社の競争力や業界での地位・位置関係、社内の雰囲気や職場環境なども一通り経験するでしょうし、何より、入社早々に「希望・夢想」していた業務・仕事と、現実のギャップに「このままで良いのだろうか」と“将来の事”も考えたくなるでしょう。

故に確かに30歳を目前とする頃は、「もっと自分に合った(適性のある)仕事があるんじゃないか?、人生一度キリだし」と考える時分ではあると思うのです。

 

そして国内は少子化が進み、今や就職戦線は完全な「売り手市場」だと言います。

学生優位で、見事希望に叶った就職先を見つけた学生さんが多いことでしょう。

そうであればそうであるだけ、実際に社会人となって組織の一員となり、時にはチームで時には個人の力で、結果を残し続けなければならない競争の世界に身を置いた時に今のモチベーションが維持できるのか、これはなかなか難しい課題だと思います。

 

結果として「現状打破」を目的に、転職を目指そうとする若者が増えているのだと思いますし、社会の風潮も「転職=キャリアアップは当然」と、その決断を後押しせんばかりの勢いです。

雇用市場の流動化は成熟度が進んだ日本社会としてマクロ的には必然としても、相変わらず中小企業に人が下りて来ないのは困りものです(((^^;

大企業で経験と知見を積んだ有能な人材が経営を牽引する力となるなら、相当数の中小企業は現在よりも遥かに高いステージへ上り詰めることができるでしょう。

 

ただ理想はそうだとしても、そんな世の中が、すぐそこ(近未来)にまで来ているとは、私にはとても思えないんですよねぇ…

 

 

 

 



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