事業再生の現場から

日大アメフト部問題、大騒動のその後

フットボールの本場アメリカでは、チャンピオンシップを争う「スーパーボール」出場を目指す闘いの前半戦が終わり、リージョン・カンファレンス内での優劣が、徐々に明らかになって来ました。

これから残り数試合を「主力選手にけが人を出さないよう」「地区内の競争チームの動向を観つつ」、プレーオフシリーズへ優位な順位(アメリカンフットボールでは上位チームのホームタウンでプレーオフ・トーナメント戦を行うので、1つでも対戦相手の上位に着けることがとても大事です)で臨めるよう、様々な駆引きが行われているところです。

 

ところでアメフトと言えば、昨年大問題となった日大選手による、QBへの背後からの悪質なタックル問題が思い起されます。

一昨日11/17、日大四年生となった渦中の宮川選手が、「1年半ぶりに実戦復帰」となる対外試合での出場を果たした事が報道されました。

被害者となった関西学院大学の選手との間で「示談」が成立し、刑事事件の立件も「起訴猶予」と言う形で収束した事で、宮川選手の現場(対外試合)復帰が可能になったんだそうです。

この悪質タックル問題では、指示をしたとされる監督・コーチが指導者としての立場を失い、日本大学内部での職業人としての地位を追われるまで、問題が波及しました。

大学運動部として「勝利至上主義の是非」「品性」云々…当時は大騒動になったのですが、1年半経って渦中の宮川選手が試合に復帰できた事、復帰に当たって彼自身の口から試合に出られる事の喜びと、謝罪を受け入れ自身の将来を真剣に案じてくれた被害者や関係者への感謝のコメントが語られた事は、スポーツマンらしく爽やかで良かったと思うのです。

 

人間誰だって一度や二度は間違いを犯すものです。

そんな事はしない人も中には居るかも知れませんが、そういう方は少数なんじゃないかなっと。

問題は間違いに気づいて、修正できるかどうか、その後の心と行動を変えられるかどうかだと思います。

企業の「改善」も同じです。

経営者の思った通りに(上手く)行かないとか、想定を超えた不都合な事態というのは、常に発生するものです。

問題は、そういった事態に追い込まれた後の対応です。

経営者としての「真価」が問われるのは、まさに経営環境が「逆向」に置かれた時だと思います。

宮川選手のように「悪びれず」「卑屈にならず」堂々と居住まいを正したいものです。

「得意淡然・失意泰然」

 

 

 



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