事業再生の現場から

公庫にトラウマ? 割り切れない過去(*_*;

4月の月末日(資金決済日)を目前に、連日金融機関の融資担当者の奮闘が続いていると思います。

本日遂に4月末日となり、多くの事業者(企業)は「月末支払」の期日を迎える事になります。

前月末までの請求分を当月売上金・売掛金回収分で支払う事業者にとっては、先ず月末支払という「第一のハードル」をクリアする必要があります。次のステージに進むためには…

 

昔からこのGW前後という季節は「法的破綻申請」が多い時期です。

GW明けの「ボーっとした頭」で、何度弁護士からの「介入通知」や「裁判所からの通知」を受け取った事か…

きっと債務者も弁護士事務所も、債権者(金融機関等)が(少ない営業日数の中)来客対応や事務処理に多忙な時期に「Xデー」を設定しているんじゃないかと、勝手に恨み節をつぶやきながら「倒産報告」を何度作った事だろう(*_*;

今年は新型コロナウィルスの影響で4月に入って「関連倒産」が100社に迫ろうという勢いだそうですが、直接コロナの影響が無くても「静かに法的手続き」を望む企業がGW明けに出て来るやも知れません。

この手の案件は「水面下」で静か~に進んでいるモノですからね(-_-;)

 

さてこのところ何度もブログに書いていますし、直接聞かれた時もお話ししているのは「先ずは政策公庫に相談してみましょう」という事です。

やはり「全国的な自粛」が続くと、殆どの業種業態で「去年までとは違う」という動きになって来ます。

手元資金が心配になるなら「先ずは政策公庫へ相談に」とお薦めしているのですが、ここに来て数名(4人)の相談者から「公庫にはトラウマがあるからなぁ」との反応が…。

たぶん15人は超えていない相談者の中で4人って言うのは、かなりの確率です。

聞くと「以前融資相談に行った時に事業(計画)をコテンパンに評価され散々な目に遭った」と、皆さん口を揃えて公庫への相談を渋ります。

「でも今回のコロナ対策融資では、中小企業経営者の立場になって良く話を聞いてくれますよ」と、私が公庫対応を褒めちぎっても「うちは過去にダメの烙印を押されているからなぁ…。公庫に行くのはちょっと…」皆さん融資相談自体を公庫に持ち込むことに躊躇…。

 

んーっ、政策公庫を呼び水に「公庫が資金繰り支援の口火を切ってくれたのだから…」と民間金融機関にも渡りをつけるキッカケにしたいと思っている私としては、足が前に出ない経営者をどうやって「公庫融資」へのレールに乗せるか。

先ずはそこから…

 

 



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