事業再生の現場から

将棋タイトル戦・地方巡業の有り難さ

1月29日、30日と二日間に渡って行われた王将戦第三局は、終盤接戦の末、挑戦者の藤井竜王(四冠)が渡辺王将(三冠)に勝利し、王将位獲得まであと1勝としました。

破竹の勢いで次々に記録を塗り替えて行く藤井竜王の登場で、将棋界には世間の注目が集まり、新たな棋戦スポンサーが現れる等々、一人の英傑の出現で業界全体が潤い、活性化する等の効果が如実に現れています。

 

先日ブログに書いた「将棋メシ」の話題では、私は「大田原と言えば大田原牛じゃん」と思っていて、大田原牛のステーキなどが提供されると思っていましたが、意に反してホテル側が用意された「将棋メシ」は「与一和牛」でした。

「与一和牛」とは大田原産A5ランクの和牛肉をブランド化したモノらしいのですが、今回の王将戦を通じて全国にその商品性が発信された事でしょうし、凄い宣伝効果になったと思われます。

なにせ渡辺王将は、初日に与一和牛カレーを普通盛りで食べた後、二日目には同じカレーを今度は「大盛」で食べています。ネット上では「二日続けて同じメニュー、しかも今度は大盛だなんて、どんだけ美味いんだ…」的投稿も…

同じく藤井竜王が二日続けてオーダーしたホテル自家製ようかんにも注目が…

ホテル花月では宿泊外のお客様からの注文も受け付けるとしたようですが、既に数か月待ちだとか…

藤井竜王や著名な棋士が食べる食事・スイーツを自分も体験したいという欲求は、藤井竜王の活躍や他の若手棋士の躍動によって、益々増えて行くのかも知れません。

 

それにしても将棋のタイトル戦を全国各地で開催する意味・意義は大きいと思います。

従来は将棋の普及・将棋人口の拡大が主な目的だったと思われるのですが、現代ではタイトル戦対局地の産業振興に大いに役立っています。

「将棋メシ」フィーバーはその際たるものでしょうし、開催地の自治体や商工会(議所)等産業振興に携わっている人達からすれば、棋戦の地方巡業は「有り難いイベント」且つ「最強クラスのコンテンツ」であろうと思います。

さて次戦は東京・立川市。

将棋メシは何になるのか、勝者の罰ゲームコスプレ写真は何になるのか?興味は尽きません。

(ちなみに那須与一一択と考えていましたが、今回の藤井竜王は松尾芭蕉に扮していましたね)

 



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