事業再生の現場から

金利のある世界に戻るという事④

日銀による超緩和(マイナス金利)政策の軌道修正が始まり、国内の短期金利市場は「超緩和」→「緩和」を目指して、少しずつ金利のある世界に戻りつつあります。

メガバンクがこの4月から預金金利の引き上げを実施する他、中小の銀行、信金信組業界でも「メガに続け!」的な預金利上げの動きが見受けられます。

一方で政策変更の目的の一つであった「円安の修正」が思ったように進みません。

北米景気の腰が思いの外強くて、アメリカでの利下げシナリオの実践が先延ばしされているからです。

物価上昇と賃上げ&インバウンド効果で、GDPは当面漸増して行くと思われますが、次なる緩和修正策がいつどんな形で市場に投入されるのか、気になります。

 

さて、超金利緩和策の出口が見えて来たことで、上場している銀行の株価が急騰しています。

これはマイナス金利によるコスト増分の帳消しによる収益力の回復を期待した「買い」では無く、当然「貸出金」運用利回りの改善による収益力の回復を見込んでいるものだと思います。

つまり、市場は銀行貸出金利の改善(上昇)を見込んでいるのです。

貸出(資産)金を10兆円保有する銀行の貸出平均金利が0.100%上昇すると、この銀行の金利収入は年間100億円増加する事になります。

0.500%なら500億円…

邦銀最大規模の融資残高を持つ三菱UFJ銀行の融資残は約114兆円です。

金利が上がると馬鹿みたいに儲かることが分かります。

今までの超緩和政策下、銀行が如何に虐げられて来たかも、逆に分かるシュミレーションではありますが…

問題はどのタイミングで貸出金利引き上げに動くかです…

過剰債務企業にとっては頭の痛い問題ですが(>_<)

 



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