事業再生の現場から

三菱MRJ

11月11日と1が4つも並んだ昨日、名古屋空港から国産初のジェット旅客機・三菱MRJが試験飛行に飛び立ちました。

三菱航空機・三菱重工は、戦前名機の誉れ高かったゼロ式艦上戦闘機(ゼロ戦)の生みの親として知られているが、戦後は、GHQ(占領軍司令部)の命令で国内で航空機生産ができなかったことから、国産ジェット機の登場は、今回が初めての事だと言います。

国産初のジェット旅客機となるMRJは、想定座席数が70~80席程度の小型機で、主にハブ(中核)空港から地方空港を網羅するための近距離飛行を想定していると聞きます。三菱リージョナル(地域限定)ジェット=MRJって言うんだから当たり前か(((^^;

現在この領域では、カナダ製とブラジルメーカーがシェアを競っているらしいのですが、三菱MRJがその市場に割って入れば、燃費や安全性、居住空間等の充実度合いから、相当数のシェアが見込めると囃し立てる向きもあるようです。

いずれにしても「技術立国」ニッポンを象徴する、嬉しいニュースであることに違いありません。

量産開始を前にして、三菱MRJには、日本の航空各社を始めとする世界各地の航空会社から、400機を超える受注が舞い込んでいるとも聞きます。

三菱飛行機のある名古屋・愛知県を中心とした部品メーカーは、量産開始を“今や遅し”と待ち望んでいることでしょう。

MRJが大空に翔いて行く様子を、涙を流しながら見送っていた関係者も居たと聞きます。開発に努力した全ての人々の想いを載せた“初飛行”だったのですね(涙)

日本初のジェット旅客機の量産が、中小企業の収益拡大や事業規模の拡充に役立つことを切に望みたいと思います。

技術の粋を集めたジェット旅客機ですが、航空機の部品ひとつひとつを支えているのは、現実的には国内の中小企業なのですから…。

 

 

 



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