事業再生の現場から

サンテックパワーの破綻

お早うございます。

外は霞がかった(花粉&黄砂?)青天。

まさに絶好のお花見日和といった感じです。

でもボクにとっては貴重な土曜日、今日は遅れている事務仕事を地道に…。

と、その前に…。

太陽光発電メーカーとして、日本に“廉価攻勢”を掛けシェア拡大中であった、中国(無錫)サンテックパワーが経営破綻(会社更生法の申請)したとの報が伝わって来ました。

私が何でサンテックパワーに関心があるかと言うと、私のクライアントでもあったD社の社長さんが、事業多角化の一環として太陽光発電事業に関心を示し、サンテック社製の発電システムを導入するべきかどうか、非常に悩んでいる時期を見ていたからです。

某国内有名メーカー製に比べると、サンテック社製の価格は30%以上安かったようです。

私も、D社にお邪魔する度、社長から「サンテック社は価格が魅力なんだけど、中国メーカーで日本製のように何十年後の品質保持にどうしても不安が残るんだよなぁ…。村上さんどう思う?」などと聞かれていましたので。

太陽光発電事業の場合、当初設備に資金を投資すると、大規模補修費用等のランニングコストに差が無い限り、収入(売上)は一定(熱交換率等の減価は別として)ですから、事業者は、投資効率を考えるとどうしても当初設備に資金を掛けないようにと、考えがちです。

「安い方が良いんじゃないですか」なーんて余計な事を言わなくて良かったです。ホント。

新聞によると、低価格を武器に日本市場に攻勢を掛けてきたサンテック社ですが、実際の市場シェアは5%程度だったようですから、実際に太陽光発電事業に参入された事業会社、経営者、家庭用需要者の判断は「価格だけでは決められない」と云う事だったのでしょう。

中国や韓国系メーカーの世界攻勢で、太陽光システムの値下げが続く事は、需要者にとっては嬉しい事ですが、その要因を作った“張本人”とも言うべきサンテック社が経営破綻に至ったということは、皮肉な結果です。

このサンテック社の事例だけでなく、中国系メーカーの過剰生産問題は、いずれ中国国内の不動産バブル問題や格差問題と相俟って、中国経済の停滞という大問題に発展して行くリスクになりそうです。

私達も「対岸の火事」として見ているだけでは、済まなくなるような気がしてなりません。

杞憂に終わって貰いたいですけど…。

 



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