事業再生の現場から

レセプト債の被害、200億円超だって…

医療機関が健康保険組合などの保健者に請求する医療費請求明細のことを「レセプト」と呼ぶのだそうだけど、そのレセプトを「証券化」した「レセプト債」なるものに、注目が集まっている。

レセプト債を発行するファンドや運用会社が経営破綻して、投資家から集めた200億円を超える資金の弁済が危ぶまれているからだ。

ファンド3社と運用会社は、破産を申し立てしたようなので、いずれその資産内容(弁済の可能性も含め)は明らかになって来るのだろうけど、高利回り配当を楽しみにしていた投資家がロス(損害)を被るのは、どうやら避けられないようだ。

 

レセプト債なるものが「詐欺的商品」なのか、或いはディーラーだけが悪意を持っていたのか、その真相は裁判所(管財人)の調査を待つ必要があるのだが、そもそも医療費請求権の売買差益、しかも極々一部しか投資家の旨味(利益)が期待できないのに、そのような商品に200億円以上もの資金が集まること自体、不思議な感じがしてならない。

一説には、破綻したファンドは、年利回り3%を謳って資金を投資家から集めたと言われているようだ。3%が「投資家」にとって、有利な運用なのかどうか、これも良く理解できない部分なのだが、国内には市中金利の低利を嫌って、より高利回りの商品を渇望している「投資家」や「投資マネー」が大量にある、それだけは間違いないようだ。

 

保証協会求償先、或いはサービサーへの債権譲渡先であっても、営業キャッシュフローを確保し、営々と事業を継続している経営者も多い。

「事業再生」が成るか否か…「資金的なバックボーン」は欠かせない問題でもある。

資金の出し手(候補)がこんなに居るのなら、いっそ弊社が主導して「再生ファンド」でも組成すべきだろうか??

そこまでの力量があれば…(己の無力を恥じ入るばかり(((^^;)

 

 



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