事業再生の現場から

次は経営改善計画なれど…

お早うございます。

年末年始並の寒さが続いていると言う事で、栃木県北部山沿いは昨夜も雪だったようです。通勤時には、雪を纏った男体山・太郎山・女峰山の表日光三山が雄大な姿を表し、目の保養をさせて貰いました!

本当に綺麗な山並みです!(^^)!

 

前回ブログの続きを綴りたいと思います。

資金繰り多忙で、取引銀行からの借入を円滑に進めるにはどうしたら良いか?を課題としている企業さんの話です。

「まずは資金繰り表…」と、同社の入出金実績と近い将来の見込みをヒアリングして資金繰り表を作りました。資金繰り表は、売上金(現金)や売掛金の回収など「収入」部分と仕入等の買掛金支払、給与・社会保険料等の人件費や事業継続に掛る経費の支払実績を差し引いた「経常収支」部分と、銀行等からの資金調達と借入金弁済から成る「財務収支」に分けて作成します。

期初から先月末までの同社「経常収支」は、ほぼトントンです。

その代り銀行等からの資金調達と返済状況を見る「財務収支」では、△2,000万円になっていました。

経常収支で賄えない資金不足は、社長からの借入金(役員借入)と定期預金1,000万円の取り崩しで、資金繰りの帳尻を合わせているようでした。手許資金の流出と個人名義の預金取り崩しが続き、社長は焦っていたのでしょう、税理士事務所にどう対策をとるべきか相談したようですが、埒があきません、どうりで弊社に声が掛る訳です。

 

先日、出来上がった資金繰り表を持って、社長に随行、取引金融機関上位3行を訪問させていただきました。

金融機関側の「反応」は、概ね良好だったと思います。

社長は「感と経験に頼った経営から脱却して、問題点を洗い出し、改善策を着実に実行して強靭な経営体力を着けるまで改善活動を続ける、その手助けをリンクスにお願いした」と、自分の口で銀行に説明してくださいます。

資金繰り表を提出すると、早速経常収支と財務収支のバランスに目を向ける銀行が殆どです(当然の反応なのですが、今まで同社は資金繰り表を作った事がないようで…、メイン行にしても同社が他行からどのように資金を調達して償還しているのか、よく分かっていなかったようです)。

 

社長に随行して金融機関を訪問した成果としては、メイン行にお願いしていた今月末2,000万円の融資申し込みが前に進んだ事と、サブメイン行からは自行で膨れた約定弁済額を絞るため、返済の進んだ貸出金を纏めて再実行しその時に「貸し増し」を検討しましょうと提案を受けた事です。

改善計画の策定も来年2月末までの時間を得られました。

今年ももうすぐ終わりを迎えますが、年末年始は、この会社の計画下準備で相当な時間を取られそうです…。

まぁでもやる事があるって事は、有り難い事です(((^^;

 

 

 



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