事業再生の現場から

続く…稀勢の里狂騒曲

こんなことを書くと批判の的になる事になるんだと思いますが…

 

大相撲初場所で初優勝を遂げた稀勢の里関の横綱昇進が決まりました。

横綱昇進の理由は、1.待望の初優勝を遂げた事 2.昨年の大相撲年間最多勝を挙げた実力者である事だからだそうです。

 

私、アンチ稀勢の里でもアンチ大相撲でも無いのですが…

今回の横綱昇進が、あまりにも「安易」に決まったような気がして仕方がありません。

 

「大相撲」=「興行」である事を思えば、ファンあっての事業ですから、ファンが喜ぶ(支持される)イベントを常に実行して行く必要があるのだと思いますが、

「国技」だとか「心技体の一致」だとか難しい事を並べ、公益社団法人という破格の事業体を認められ、横綱昇進には「二場所連続優勝か若しくはそれに準じる成績(続けての優勝・準優勝)」を条件として来た基準が、いつの間にか、「年間最多勝」にすり替わっての横綱誕生劇になったのが今回の昇進経緯です。

 

大相撲で「綱取り」や「大関昇進」が掛かる力士には、場所前から「〇〇勝したら大関昇進」とか、大関で「先場所に続き連続優勝したら横綱審議委員会が招集され…」などの事前報道なり、人気煽りなりがあるのが今までの相場でした。

今回の稀勢の里関も、本来は「来場所」が「綱取り」の場所だった筈です。

だって連続優勝が掛るのが、次場所なんですから…

 

白鵬を始めとする三横綱の実力に陰りが見え、待望の日本人横綱誕生で、大相撲人気を維持したい相撲協会の意図が今回の昇進劇の背景にあることは間違いないでしょう。

だから不透明感が残っても「大相撲は興行だから…ね」と思うしかないのかも知れません。

 

マスコミもヒーロー仕立てで騒ぐし、多くの相撲ファンは、待望の日本人横綱を称賛する声が多数です。

でもルール破りというかルール無視・何でもありの相撲協会にあきれ返り、関心を持たなくなる人が続出しないか、それが心配です。



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