事業再生の現場から

独裁政権における「正義」とは…

お早うございます。

昨日に続いて宇都宮におります。

 

昨朝の報道でビックリしたのは、北朝鮮・金正恩労働党委員長の実兄・金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで暗殺された事です。

夜も各局続報を出し続けましたが、どうやら犯人は北朝鮮の工作員らしい事、金正恩委員長が労働党トップに立って以来「暗殺指令」が出ていたらしい事、金正男氏自身も暗殺の脅威を感じながら国外を転々としていた事などが、分かって来たようです。

 

北朝鮮は、共産党が一党支配する独裁国家です。

共産主義の国ですから、(表面上)宗教崇拝は許されない事になっているのでしょうけど、苦しい生活を送る国民の多くは、家族や縁者を大切に思い、助け合いながら日々の生活を送っているものと思われます。

朝鮮は元来「儒教の国」ですから、仕事や身分に応じた主従関係よりも、親子兄弟などの血族関係を優先するし、年長者を重んじる習慣が根付いていると思われます。

つまり朝鮮においては「親の言う事は絶対」「年長者を重んじる」「家族を始めとする族の利益優先」が、基本的な思想だということです。

(私も韓流ドラマ歴、長いですから(笑))

子は親に従い(自分を生んでくれた親は神様よりも尊貴な存在らしい…)、兄弟は、長男から順に「伯」「仲」「叔」「季」の順に序列が整い(長幼の序)、兄の言う事に弟たちは従わなければならないと教育されるのです。

 

そんな朝鮮民族が暮らす北朝鮮で、「兄殺し」が起きるなんて…

 

ただ朝鮮歴史ドラマを見ていると「王権」を維持、簒奪するための「骨肉の争い」は、歴史上多々あったようで、今回の「兄殺し」が異常な事なのでは無いようです。

それにしても怖い国です…

異母兄弟とは言え、実兄を「政敵」と見なし抹殺してしまうのですから…

金委員長にとっての「正義」も、市井の北朝鮮国民から見たらどうなんでしょう?

 

為政者の最大の脅威は「民」であることを忘れると、足元が崩れ去るリスクも高まるような気がします。

歴史は繰り返す…です

 

 



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