事業再生の現場から

リスケ交渉の現場…②

前回の続き…

準メイン行の冷たい対応に不満タラタラの社長を宥めながら、同じ時期にリスケ依頼をしながら副支店長が自らリスケ対応の窓口を買って出て下さり、社長の信頼も厚いメイン行(こちらも信用金庫)へ。

確かに対応してくださったのは、年の頃40代半ばとお見受けされる整髪料でバッチリ頭髪を固めたバリバリ仕事できまっせタイプの副支店長さん…。

ただ事前に随行した社長から聞いていた話と違っていた事が…

 

銀行廻りをする前に社長から告げられていたのは、「メインは副支店長対応でリスケがスムーズに進み返済が楽になったのに、サブ(メイン)の方は担当者が“のらりくらり”でいつになっても結論が出ず、月末になると、返済金を預かるまでは支店に帰れません!と支払を強要される始末で…」という事情でした。

準メイン行に行った時は、社長の話も「さもあらん」と思える先方の対応だったので“違和感”を感じる事は無かったのですが、問題はメイン行で起きました、というか発覚したのでした。

 

メイン行の副支店長にリスケ実施による資金繰り支援のお礼を申し上げると、開口一番「延長保証料と溜まっている延滞利息を入金して貰えないとリスケ手続きが進みません。先月末で50万円くらいでしたが、あれから1月以上経ったので(リスケを行うには)80万円くらい必要になるかと思います」とのお話をいただきました。

あららっ、社長は何もわかっていなかったのね…

社長さんが「返済が止まって助かった」と認識しているのは、単にメイン行が「リスケ前処理」のため、約定弁済の停止設定をしていただけだったようです(苦笑)

「現在延滞3か月です、保証協会にも事故報告を提出しないと…。××信金さん何と言ってますか?」質問が続きます。

「担当者は改善計画を同時に出さないとリスケに応じないと言っていますが、店内協議をすれば多少違う対応になるのかなと思います。いずれにしても御庫の方を優先して何とかしないと代弁騒ぎになっても困りますものねぇ」と私。

「社長には一言、言っておきたいのですが…、自宅(メイン行へ入担済)をいったん売却して、また1からやり直すのもひとつの方法ですよ…」と副支店長。

 

なかなかキビシイ事を仰います。

メイン行は自分の言う事を聞いてくれてとても親切…

社長の観測はどうやら「大甘」だったようです。

さてまずは「資金繰りからどうやってリスケ費用を捻出するか」ですね(((^^;

 

 



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