遅まきながら 9月決算企業の決算報告に、取引先の信金さんを訪問して来ました。
本来であれば11月末に決算申告を済ませているので、12月半ば位までにはメイン行他への決算報告を済ませ、経営改善計画と実績の乖離要因を分析・計画に修正が必要ならば、彼らとコミュニケーションを取らなければならなかったのですが、社長の体調不良(インフルエンザ)と年末の慌ただしさから今月にずれ込んだものです。
昨年6月に取引金融機関全行に「リスケ支援」をお願いして認められた結果、資金繰りは随分楽になりました。
改善策として営業マンを削らざるを得なかったのですが、その割に売上は前年対比微減で済み、量的拡大を捨て採算重視の営業に切り替えた成果もあり、売上高総利益(粗利益)は昨年対比で増加。
経費削減も進み、この会社は4年ぶりに経常利益をプラス圏で維持することができました。
メイン行(地銀)、準メイン(信金)の担当者からお褒めの言葉を頂戴して来ましたが、私は融資窓口の脇に置いてある信金さんのローンパンフレットが気になって仕方がありません。
この信金さんには自庫のフリーローンやカードローン・パンフレットの他に、日本政策金融公庫が取り扱う「国の教育ローン」パンフが置いてあったからです。
金融機関の勤務経験がある私でも、自行以外の商品パンフレットなんぞ、なかなか見たことがありません。(つまりは他行商品に関心が無かったと言うことなのですが)
昨今の奨学金問題(日本育英会などは奨学金と言っても給付型は些少で、大半は返済を要す奨学金のため返済に窮する利用者が多いという問題)の拡がりから、国の教育ローンは奨学金と比べて利用しずらいのかしら??と疑問に思っていたので…
パンフレットを1部頂戴し、少し前に事務所に戻ってから読み返してみました。
3つのポイントを強調して、民間銀行等のローンとの違いを際立たせています。
列記すると、
①最長15年の長期返済が可能(しかも15年間固定金利且つ元利均等返済で毎月の返済額も一定)
②ご家庭の状況に応じた優遇制度あり(世帯収入や扶養家族数に応じた期間延長や金利引下げもOK)
③連帯保証人不要の制度もあり((財)教育資金融資保証基金への保証料支払が要)
以上のような「優遇点」があるようです。
特に①②は民間にはあり得ない条件です。
奨学金と言う曖昧なキーワードに迷わされ、卒業後その負債の弁済で右往左往するくらいなら、いっそ潔く教育ローンを背負い「必ず完済するんだ」との意気込みで学生生活を貫いた方が、本人も家族も覚悟が定まって良いのでは…と私なんかは考えてしまうんですけど…
国の教育ローンは、確かに良くできていると思いました( ^^) _U~~
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