事業再生の現場から

中華思想

4,000年の歴史と文化を誇る隣の大国には「中華思想」なるモノがあります。

中華・中国は世界(宇宙)の中心で、その文化・思想は神聖なモノという考え方です。

中華の光(文化)に感化された人々は一流の文化人で、その光の届かない周辺国に住む蛮族は三流人という思想でもあります。

まぁ、自分達だけの世界で勝手にやっててくれれば別にどうって事ないのですが、厄介なのは「中華の光があたらない蛮夷(文化レベルの低い周辺の国々)を感化ならしめないといけない」という、ありがた迷惑な義務感を持たれちゃうところ。

したがって中華の外郭を取り巻く野蛮な国「東夷・西戎・南蛮・北狄」を征伐し、中華の光を満たしてあげたい…、と思うのは大国・中国の覇権復活を願う指導層としては、ごくごく当たり前の考え方なのかも知れません。

さしづめ日本は、東海に浮かぶ「東夷」扱いなのでしょう。

この10数年の対日外交には、欧化に遅れ「富国強兵」に先行した大日本帝国に味わされた苦い経験の「意趣返し」と言うより、国家の利益として第二列島線あたりまで、自国の影響下に置いて海洋国家としても米国と肩を並べたいとの意思がありありと感じられます。

本日からオバマ米大統領が来日する予定だそうですが、果たして膨張する「中華思想」に効果的なクギが刺せるのか、注目して見ています。

 



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