事業再生の現場から

魅力の肩代わり提案

久し振りに仕事に関する話題です。

弊社のHPでも「リスケ出口策」として、従来取引ある金融機関から、新たに登場した金融機関に借入先を“乗り換えた”事例を幾つか紹介しています。

問題解決の手段に迷っている、或いは悩んでいる取引先や私どもにとって、そういうタイミングで登場してくれる金融機関の担当者は、「白馬の騎士」と言って良い存在です!(^^)!

 

実は取引先から「某金融機関からA行で借りている借金を、全部肩代わりしたいとB行から提案があったので、相談に乗って貰いたい」と連絡があり、その条件等について内容を確認、アドバイスして来ました。

経理を担当している奥さま(社長夫人)に、「良い事例として皆さんに例示しても良いですか?」とお断りしたうえで快諾していただきましたので、自信をもって紹介させていただきますね。

因みにこの会社はリスケをしている訳ではありません。がっ、資金繰りには苦労しているので、返済した分を一定期間後に折り返して貰う「借換資金」の常連となっています。

肩代わりの条件としては、メインA行が1番から3番まで根抵当権でバッチリ抑えている本社の土地・建物をB行にそっくり差し出すこと。

借入期間が、A行は残り8年なのに対して、B行はなんと25年返済の出血大サービス。

これには少々曰くがあり、重量鉄骨造り(耐用年数は47年と言ってましたが)の担保物件評価は、土地・建物合計で2億円余もあり、肩代りして貰いたい借入金は約1億円、当初貸出期間25年で対応しているA行は、途中からリスケして17年が経過している状況だそうです。

新規で売り込みに来ているB行担当者は、担保物件の耐用年数が47年もあり現在17年しか経っていないのだから、貸出期間は耐用年数の残期間30年で完済できる(提案は25年返済)貸出なら、審査に上げられると踏んだようです。

返済金額は、従来の168万円/月から78万円/月へと、ざっくりの計算でも90万円/月が浮くようになります。

担保設定費用がコストとして掛っても、コストパフォーマンスは十分なレベルです。

B行は、中小企業融資に積極的で有名な銀行です。

明日、先方の店舗に出向き、私も同席したうえで細部の条件を詰めることになっていますが、なんとかうまく纏めたいところです。

真面目にやっていれば、良い事もあるんですね♪

経営者の皆さま、頑張りましょう!!



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