事業再生の現場から

「人手不足倒産」というキーワードの出現

お早うございます。

昨日の午後から北関東各地では、断続的な大雨に見舞われました…

ホント凄い雨でした…

今月初旬の九州北部大雨ではこの何倍もの降雨があったのでしょう、おそらく恐怖を感じるくらいの雨と洪水だったのだろうと、改めて被災地に思いを寄せました… しかし…地球が怒っているんでしょうか…

 

話は変わりますが、帝国データバンクの調査によると、いわゆる「人手不足」を原因とする中小企業の倒産が、4年前の2.9倍に増加しているそうです。

同社は、「人手不足」が倒産原因としては全体数の数%を占めるに過ぎないと分析しつつ、「今後も増加基調にあるだろう」と指摘もしているようです。

 

確かに私達の周りを見渡して、どの中小企業経営者に聞いても「人が居ない」「人材不足」という嘆きの声を多く聞きます。

土木建設業、飲食業、運輸・倉庫業、或いは小売業や様々な接客・サービス業など、殆ど全業種と言っても良いくらいです。

折しも政府が諮問していた2017年度の最低賃金引き上げ問題は、10月から25円(対前年比+3.0%)の引き上げを実施することで決着したとの報道があったばかりです。

 

人手不足に加えて最低賃金の引き上げにより、労働者を雇用する中小企業の負担は益々重くなって行きます。

賃金の引き上げは、付帯する労働保険料(労災保険・雇用保険料)や社会保険料(健康保険・厚生年金保険料)など法定福利費の負担増にも直結します。

経営者としては、ため息の一つもつきたくなる処です。

 

それにしても「人手不足倒産」とは…

人は世に連れ、世は人に連れ…と申しますが、時代を顕す「キーワード」としては適切なのでしょうけれど、なんとなく将来に希望が持ちにくいようなニュアンスを感じてしまいます。

明るいニュースは無いのかなぁ…

 

 



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