事業再生の現場から

円安進行の影響

お早うございます。

湿度と気温が適度に下がって清々しい朝になりました!(^^)!

梅雨入り前の好天気、海へ山へと行きたい処ですが、生憎今日はまだ金曜日…。

明日までこの天気が続くことを願って、今日はお仕事に勤しみたいと思います(笑)

 

外為市場で円安が進んでいます。

今週に入ってドルが買われ、一昨日辺りから1$=120円の水準を下回り始めました。

昨日今日でまた円安が進み、1$=121円を挟んだ攻防が続いています。

輸出産業にはプラスですが、原材料や製品等を輸入に頼る事業者は堪りません。

特に資本力に劣る中小・零細企業が、円安進行に悲鳴をあげています。

 

例えば最近知り合ったアパレル関連メーカーの社長さん…。

製品製造を中国の外注先に頼っているのですが、円安進行で仕入値がこの2年で40%も騰がったそうです。

大手服飾チェーン店向の商品を生産している同社ですが、販売先との値上げ交渉は何度お願いしても暗礁に乗り上げているそうで、価格転嫁も進みません。

しかも、国内の物流コストも急騰し採算が悪化、廃業の危機にあります。

物流コストは、少し前まで原油価格急騰の影響で上がったようですが、今は人手不足が深刻なのだそうです。

以前からここで書いているように、貨物トラックの運転手不足は零細運送業者にとっても死活問題になっていて、結果的に人件費引き上げ等でユーザーさんに価格転嫁をお願いせざるを得ない状況だと、これも良く耳にすることです。

件の社長さんも「この価格水準で物流業者が見つからなかったら、半年以内に廃業に舵を切る」と明言しているのです。

 

巷では「ベースアップ」や「GDP速報が好転」など耳触りの良いニュースが飛び交っていますが、中小企業の多くは上記と似たような状況にあるようです。

さて、円安は何処まで進むのでしょうか…

 

 

 



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