事業再生の現場から

ビジネスチャンス!!(不動産編)

先週のことですが、住宅販売を生業とする会社(宅建業者でもある)の社長さんと、介護事業を展開する社長さんから同じような話を伺って来ました。

共に介護施設に入所する不動産オーナーさんの資産処分に纏わる四方山話でした。

まず住宅屋さんの方の話から始めます…。

 

この社長さんは元々年間数十棟を販売する住宅ビルダーでしたが、多額の借入金返済に行き詰まり、今では年間10棟程度の注文住宅を請け負うまでに住宅事業を縮小、住宅関連の営業や施工は幹部社員に任せ、今では不動産の仲介を中心に各地を飛び回る生活を送っています。

40台も半ばを過ぎて脂の乗り切った年代(本人曰く)となり、何故か最近「オイシイ案件」が回って来るのだそうです。

確かに資金繰りに汲々としながら年間数十棟を施行していた当時より、今の方が金回りが良さそうです。

不動産仲介で小ガネを貯め込み(本人談)、余裕をもって案件を見渡せるゆとりが出てきたとも仰います。

そんな中、最近出くわした面白い案件というのを私に紹介してくれました。

 

某市の駅近・商業地域の土地が200万円で買える、という案件です。

時価で考えると、田舎とはいえ1,000万円は下らないと思える不動産です。

老人介護施設に入所するオーナー(お婆ちゃん)が、壊れそうな建屋の処分に困って、知り合いの伝手を頼ってこの社長さんのところに話が持ち込まれたのだそうです。

駅近&大通り沿いなのですが、広さが23坪くらいしかないのがネックだということで建物解体費用と利用価値に問題があり、破格の金額が提示されているようです。

社長さんは「私ここを買おうと思うんです」と私に言います。

「駐車場にでも転用するんですか? 確かに割安で魅力ありますけど」と私。

「いえっ、調べてみたら奥の土地が無道路地になっていて、東京在住の2人が相続して土地を所有しているんです。奥の所有者にこの案件が知られると(購入の)手を挙げられてしまうと思うので、私が先に200万円で買って、奥の所有者に買取をお願いしてみようと思います。どうせ地主も無道路地で処分に困っている筈ですからね。要するに“地上げ”ですよ(笑)」

奥の土地を上手く取得すれば、80坪の整形地が出来上がる!!

駅近のあの場所で、80坪の土地だといったい幾らになるんだろう!?

そうやって不動産屋さんは儲けるのね(笑)

あれっ、介護施設社長さんの案件を紹介できる時間が無くなってきちゃいました!?

続きは次回ということで…。

 



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