事業再生の現場から

地元経済にも大きな影響か…台風19号の惨禍が徐々に

お早うございます。

遅まきながら、この度の台風19号で被災・被害に遭った皆さまにお見舞い申し上げます_(._.)_

何を今さら…と仰る方もいらっしゃるかと思います。

ですが、日が経つに連れ、今回の台風による各地の惨禍が明らかになって来ました。

台風が過ぎて4,5日経った今でも、ホントのところ、各地の被害の全貌は明らかになっていないでしょうけど、分かって来た被害だけでも、ビックリするくらい広範囲に及んでいますし、爪痕は深いモノのようです。

その詳細が分かって来るに連れ「台風の持つ膨大なエネルギー」の前では人間の存在なんてちっぽけなものと思わざるを得ません。

台風の進路という偶然によって風向きが大きく変わり、雲が当たって大雨をもたらす山の斜面位置も変わるようで、ほんの数キロメートルしか離れて無い同じ自治体の中でも、雨量や被害に雲泥の差が出たケースもあるようです。

被害に遭うのか遭わないのかその差が「紙一重」だとしたら、天の采配のなんと無常な事か…

 

昨日の午後は、鹿沼市内で木材加工を生業とする社長さんと会って来ましたが、私が

「今回の台風では4年前の大雨と違って鹿沼は被害が少なくて、良かったですね。今回は足利や佐野市、烏山方面が大変な事になっているようですが…」と声を掛けると…

「いやぁ、村上さん。旧市内こそ被害は微少でしたが、粟野(旧粟野町)方面は大変だそうですよ。木工仲間の工場にも水が入ったって情報です。旧粟野町の1/3が洪水の被害に遭ったと言ってました。足銀粟野支店から口粟野(鹿沼市から旧粟野市街地への入り口付近)辺りは全滅らしくて、横尾さん(ヨコオテック、横尾製作所さん)の周りは、川砂利だらけになっちゃったって言う話ですよ」

足銀時代、私の最後の勤務地は鹿沼支店でした。

そして鬼怒川下流域で堤防決壊があった4年前、鹿沼市内も大雨の影響で市街を流れる黒川が氾濫、大きな被害が出たのでした。

鹿沼市内は勿論、旧粟野町(合併して鹿沼市へ)にも、お世話になった旧知の取引先・経営者も数多くいらっしゃいますし、愛着のある土地です。

「ヨコオさんから口粟野の入口って、相当な面積ですよ…。そこに水が出たんですか? 私は永野川って言うんで、もっと栃木(市)寄りの山間で被害が出たんだと思っていました…。そうですか、そんなに広い範囲で水が出たんだとしたら、影響を受けた事業所も相当出たんでしょうねぇ(-_-;)」

 

今朝になって地元下野新聞には、社長さんの言葉を裏付けるように、工場敷地内にまで河川の砂利が流れ込んだヨコオさんの写真が掲載されていました。

ヨコオテックさんは、旧粟野町・商工業者の中ではリーダー格たる存在です。

たぶんヨコオさん以外にも、スーパーを経営するヤオハンさん等地元資本の商工業者が苦境に立たされているのだと思います。

自動車メーカーSUBARUが部品メーカーが被災し部品供給ができなくなったため、日産2,500台規模の生産を停止するとの報道も入って来ました。

大手は別として、ある程度保険でカバーされるとしても、中小企業の経営への影響が心配です(-_-;)

 

 



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