事業再生の現場から

また佐野SAでストライキが決行されるって…

東北自動車道佐野SAで「佐野ラーメン」などの飲食を提供する「ケイセイフーズ」の労使間で、“また”ストライキ騒ぎが起きているようだ。

昨日11/7に同社の「労働組合」委員長が、(アナウンス効果を狙ったものでしょう)都内・厚生労働省で記者会見し、11/8(本日)時間を限定してストライキを行う事を発表したそうで…。

 

21世紀になって「ストライキ」と言うキーワードを聞く機会も少なくなりましたが、労働者の「実力行使手段」として非常に大きな力を持っている事は、前回のお盆休暇前後という「書き入れ時」に決行したストライキが、当時の経営陣の首を挿げ替えた事象からも窺い知れます。

前回のストライキ決行で、マスコミ・世間から批判・非難を浴びたのは「経営者」であって、労働者の団体行動は経営者の「首を獲った」のですから…

 

今回のスト決行に合わせて労働組合が出した要求なりコメントには、「ケイセイフーズに佐野SAでの飲食事業を運営委託している子会社を持つNEXCO東日本に対しても、“社会的な責任がある”として、ケイセイフーズ側に労働組合の言い分を聞くよう働きかけた」と言う箇所があります。

「社会的な責任がある」と一方的に言い切られたNEXCO東日本こそ、いい迷惑だろうと私は思うのですが…。

この辺りの先鋭的なモノ言いや発想は、かつて「労働争議」が激しかった1960~1970年代を彷彿させるものです。

労使が正に「敵同士」のようなドロドロの労働争議で争った果てに、果たして幸せになった人って居たのでしょうか?

こんなことを書くと「そういう先人たち(労働者)の犠牲なり労苦があったから、現在の賃金水準や労働者の地位安定があるんだ」と識者に叱られてしまいそうですが…。

 

ストライキが続く(頻発する)と、経営陣に対する世間の目(施設管理者も含めて)も更に厳しいものになるでしょうし、そうなると従業員にとっても、雇用主の経営基盤が揺さぶられる事にもなり兼ねません。

大手電鉄会社など「大資本」を背景にする会社のストライキではありません。

自己資本が数千万円くらいの中小企業では、一歩間違えると「経営問題」にまで追い込まれてしまい兼ねない問題なのです。

当然ストライキを決行する労働組合側も「先刻承知」のリスクだと思いますが、「誰も得しない」としか思えない行為を敢えて敢行しなければならないほど、「許せない経営陣」という事になるのかなぁ。

労使の問題って、ホント難しいことが多いんですよね(>_<)

 



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