事業再生の現場から

憧れのブランド「BROOKS BROTHERS」の破綻

私達世代のサラリーマンで「BROOKS BROTHERS」を知らない人は少ないと思います。

建国からの歴史が浅いアメリカで200年を超える歴史を誇り、日本にも根強いファンを持つ「有名ブランド」です。

米国ウォール街を中心とするビジネスマンから長く愛され続けている同ブランドを支持する日本人のファンも多い筈です。

私なんぞから見ると、カッコイイ「憧れのブランド」です(^^;

 

先週の事ですが、そのアメリカを代表する(と私は思っています)有力ブランド「BROOKS BROTHERS」が連邦破産法11条(チャプターイレブンと良く言いますが)を申請して「経営破綻」したとのニュースが流れました。

おカネの無い私などは「よしっ、安売りか?」と一瞬勇み込みましたが、日本国内のBROOKS社には何の影響も無く、特に安売りなんて影も形もない話のようです、残念!!

この機に「BROOKS BROTHERS」のボタンダウンシャツを大量買いしたいところでしたが(笑)

 

日本の破産法とは違って、アメリカのチャプター11は「清算」を目的とするものでは無く「再生」目的で申請される事が前提のようです。

つまり「BROOKS BROTHERS」は、生き続ける訳です。

ファンとしては「胸を撫でおろす」展開です。

破綻申請によって事業そのものが他のオーナーシップに売却される見込みと報じられていますが、どんな形にしても、200年続いた世界的ブランドが生き続けて行くのは喜ばしい事だと私は思います。

 

それにしても「経営破綻」のきっかけとなったのは、やはり「新型コロナ禍」だったと言います。

アメリカでの患者数増加は未だ収まる気配が見えず、対人接触を避け「在宅テレワーク」という働き方が求められるようになって来ると、「アパレル」特にビジネスシチュエーションで必要とされるBROOKS社の製品が売れなくなるのも良く分かります。

先週末には東京丸の内にある「BROOKS BROTHERS」の店舗横を歩きましたが、SALEのポスターはあってもバーゲン価格では無かったようでした。

日本ではまだまだ競争力があって、強気の価格設定が可能だという事だと思います。

 

国内ではアパレル企業のみならず、様々な企業・事業者が「売上減」に悩ましい日々を送っています。

一朝一夕にはできませんが「ブランド化」「差別化」が、こういう事態となっても、企業を救う決め手となり得る良い実例だと思います。

 

 



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