事業再生の現場から

強い需要が続く中、半導体工場が…

先週土曜日の夕方、宮城県を震源地とする大きな地震がありました。

今年は東日本大震災から節目の10年を迎え、被害者に遭った方々や亡くなった人々を悼みつつ、記憶を風化させないよう、皆が被害が著しかった関東東北の太平洋沿岸部に思いを寄せている中でしたが…

しかも2月13日こちらも土曜日の深夜でしたが、この時は震度6以上の揺れを記録していた地点もあったと思いますが、それに続く震度5強以上の地震で、改めて日本は「地震国家」なんだなぁという事を実感させられます。

天災は忘れた頃にやって来る…と言いますが、正に「平時から事あることに備えなさい」という先人の戒めを心に刻まないといけないな、そんなことを思った週末でした。

 

天災とはまた違う話ですが、世界的に半導体の需要が増加し供給量がなかなか追いつかず、電装化が進む自動車業界では一部で生産調整の動きがあるというニュースは半年以上前から伝わって来ています。

そんな中、先週末に日本を代表する半導体メーカー・ルネサスエレクトロニクス那珂工場で火災が発生した事で、自動車メーカー向けの半導体生産がストップするというニュースが入って来ました。

火災の原因は発表されていません。地震等の天災に遭った被害では無いようですが、生産ラインの復旧には1か月以上の時間を要するようです。

新型コロナウィルスの影響で経済活動が制限される中、円安が進み世界的な需要が回復しつつある自動車業界が日本経済をけん引する重要な「エンジン」である事は誰もが認めるところですが、この動きに「水を差す」ニュースになったのではないかと、少し心配です。

電気(池)自動車の実用化・5Gへの移行・自然エネルギーの活用etc

半導体の需要は世界的に逼迫しているようで、各国とも自国内に有力な半導体生産設備を確保する動きも出て来ました。

かつては半導体大国と呼ばれた日本も、現在はその大半を台湾や韓国メーカーに頼らざるを得ない状況が続いています。

食料や鉱物資源・原油などの「戦略物資」を持たない我が国が、どうやって世界のリーダーに相応しい経済力を維持して行くのか、果たして明確な戦略・シナリオがあるんでしょうか?(*_*;

今さらですが、我が国の行く末もちょっと心配ですね…

国の心配はそこそこに…まずは自分の事を何とかしないとですね(笑)

 



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