事業再生の現場から

100円レンタカーという事業選択

先日の事、取引先にて雑談している中

「村上さん、〇〇市にも100円レンタカーができたんです。材料を運ぶトラックを(使用頻度が少なくなって来たので)今回処分しましたが、必要時に100円レンタカーを使った方が“断然”お得ですしね」

「100円レンタカーって?1時間100円で貸してくれんの?」と私。

「いやいや、10分・100円なんで1時間で600円ですよ。結構地方では修理工場や中古車屋さんが副業的にやっているようで、全国チェーンらしいですよ。乗用車だけじゃなくてトラックも貸出しているし、大手のレンタカーだと最低6時間以上に料金設定がされていますが、100円レンタカーは10分刻みなんで、ちょっとした時間に利用できますから、ローコストでレンタカーが使えるって言うんで流行っているんでしょうね、言わば“隙間産業”ですよね」と件の彼が教えてくれます。

「あーっなるほど、全国で展開しているって事はフランチャイズ方式で加盟店参加型で浸透しているんだろうね。(後日調べてみたら、都内にある㈱カーベルという会社が100円レンタカーを全国展開しているようでした) 中古車販売業者や修理工場にとっては、確かに新たな収益源になるし車を整備・補修するのは元々本業なのだから事業としての“親和性は高い”し、持ってこいの副業なんだろうね」と、私が続けます。

 

仕事での出張や観光など目的は様々でも、国内のレンタカー屋さんの多くは、ターミナル駅近くに営業拠点を置くことが多いと思われますが、100円レンタカーの事業形態で地価の高い「駅近」物件に参入する事が可能なのか、そこは良く分かりません。

街中或いは郊外の幹線道路沿いに自動車販売関連事業者の「副業」として100円レンタカーの看板が揚がるなら、利用者は案外地元の人が多くなるのかも知れませんね。

わざわざ混雑する駅近に寄らなくても、目的のレンタカーが借りられるなら…

既存の大手業者と競合が少ない部分で顧客のすみ分けが上手くできるのかも…、100円レンタカー恐るべし(笑)

 



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